2020/06/13 11:43

備前黒鈷酒呑ほか数点UPいたしました。


鈷ってなんて読むの?って質問をたくさんいただきました。
全く説明がなかったですね~。すいません。

鈷は、”こ”と発音します。
当て字でコバルトを意味します。
”こ”と読んだり、”コバルト”と読んだりします。

作品名としては、”くろこ”と読んでいただければありがたいです。

黒備前や黒鈷の作品は、焼成前にあるいは焼成後(再焼きする前)に塗り土を施しております。
塗土には黒く発色するように金属類が添加されています。
鉄・マンガン・コバルト等焼き物で黒い色を出すためにはメジャーな材料です。

コバルトは、その量や窯の中での雰囲気によって、表にブルーを発色することがあります。
それが黒鈷の作品となります。

備前焼は焼き締めですので、釉薬は使用しておりません。
ガラス状になっているのは、薪窯で焚かれたとき器の表面に降る灰が溶けたもので、
自然釉といわれたりします。備前焼では特に灰の溶けた窯変を胡麻(ごま)といいます。

これからも少しずつですが、作品や焼成方法をご紹介していこうと思います~。

では、また。

内田和彦